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「もしも」の想定で、損害賠償額を想定

エクステージ総合法務事務所 代表行政書士・水口結貴が、「和田アキ子 伝説の被害額ランキング」の法律監修を行いました。
これは、「もしも」、和田アキ子さんに受けた被害を訴えた場合、請求できる被害額を大きい順にランキングしたものです。
クイズは、それぞれのシチュエーションごとに、損害賠償額を想定し「金額の高い順にTOP10」を作る、ということと「該当質問がTOP10に入るか、入らないか?」という2点を予想しました。
それでは、実際の問題(質問)と想定された損害賠償額を見ていきましょう。

第1問 ランキングに入るのはどちらか?

A.監禁ビデオ事件
和田アキ子さんの家に行くと必ず最後は自分が歌っているビデオの鑑賞会になる。
ビデオの中身は何十年分の紅白歌合戦。鑑賞するのは、もちろん和田アキ子さんの場面のみ。

B.生放送松村邦洋汚物事件
テレビの生放送中に和田アキ子さんが汗ばんでいた松村さんの体を触り、「松村、お前汚いんや!」と連呼した。この模様は全国ネットで放送された。

ランキング入りしたのは「B.生放送松村邦洋汚物事件」。因みに名誉棄損(警報230条)・人権侵害にあたり、慰謝料請求額は100万円。一方「A.監禁ビデオ事件」は、強要罪(刑法223条)=脅迫・暴行などで義務のないことを行わせた、にあたり請求額は50万円。

第2問 ランキングに入るのはどちらか?

A.西麻布車両突き落とし事件
これは、車で人間ドックのロケへ行くという途中、松村さんが水虫だとわかり、それに和田アキ子さんが怒ったが、その場では何もなかった。ロケ後に3人が車の移動中に、出川さんが松村さんに「水虫大丈夫なの?」と言ったら、和田さんが怒り、車を止めさせた。そして交通量の多い交差点の中、松村さんを車から蹴飛ばし、道路へ落とした。

B.マイケル・ジャクソン事件
大阪の和田さんの実家で、酔っぱらって「リビングにマイケル・ジャクソンがいる!」と大騒ぎをし、部屋中に清めの塩をまき始めた。

ランキング結果は「A.西麻布車両突き落とし事件」の請求額が500万円。これは障害罪(刑法204条)にあたり、スピード・交通量によっては殺人未遂の適用もありうる。因みに「B.マイケルジャクソン事件」は刑法上の罰則はなく、ハウスクリーニング代の12万円が請求額になる。

第3問 ランキングに入るのはどちらか?

A.ロマネ・コンティ事件
和田さんの誕生日会で、俳優・柳葉敏郎氏が100万円以上もする「ロマネ・コンティ」という高級ワインを買いたい、というが現金がない。そこで和田さんが「スプーン1杯、1万円や、払え!!」とその場に居た人達からお金を集めたという。

B.アイスクリーム事件
和田さんのお店「わだ家」で、自慢の「アイスクリーム」を勧め、それを岡田さんが注文した。その後、和田さんが真面目な話をしているのに、岡田さんがそのままアイスクリームを食べていたら、和田さんが「真面目な話をしているのに、なんでアイスクリームが食えんのや!」と怒ったという。

ランキング結果は、A.ロマネ・コンティ事件の請求額が55万円。これは「恫喝」ということで、刑法249条の恐喝罪にあたり、請求額は50万+飲んだワイン代5万円となった。
一方、B.アイスクリーム事件は、刑法上の罰則はなく請求額はアイス代の680円。

第4問 ランキングに入るのはどちらか?

A.そば屋正拳突き事件
和田さんを含む3人で、そば屋へ飲みに行ったところ、出川さんがいないことに気がついた和田さんに、「出川さんは空手をやっている、切れるナイフと呼ばれている」などと嘘といった。それを聞いた和田さんが本気モードになった所へ、遅れて出川さんが入ってきた。すると和田さんは、いきなり出川さんのお腹に何度も正拳突きをした。

B.居酒屋トイレ事件
居酒屋で食事をしていたとき、和田さんが中座してトイレへ。しかし、なかなか戻ってこないため、出川さんが様子を見に行ったところ、和田さんの怒鳴り声がしていた。様子を見ると女性トイレが満席で入れないので、「男子トイレに入っていいやろが!」と店員にどなり店員さんと大ケンカになっていた。

正解は「A.そば屋正拳突き事件」。これは刑法208条、暴行罪にあたり、請求額50万円に湿布代500円。
B.居酒屋トイレ事件は、刑法174条「公然わいせつ罪」にあたり請求額は10万円。

第5問 ランキングに入るのはどちらか?

A.ラジオ放送ジャック事件
増田さんがラジオ番組の仕事中、電源を切っていたはずの携帯電話に和田さんからの電話が。スタッフに断り電話に出ると、深夜で酔った和田さんが絡んできた。そして「わしの歌をかけろ」と妨害し、音楽番組の進行を無視しやりたい放題。結局、4位から1位までの曲が流せず、番組はメチャクチャに。

B.和田人形事件
キャンペーンであたる「アッコ人形」を、スポンサーが親切に送ってくれた。それを見た●●さんの1才の娘が泣き叫んで、逃げたという。
正解は、「A.ラジオ放送ジャック事件」。刑法上の罰則はないが、ラジオコマーシャル60秒の広告費として請求額は30万円。宣伝してもらった分だけのお金を払いましょう、ということ。