甘く見るな! 急増中 点検訪問販売
訪問販売の悪徳商法がまた多くみられるようになってきた。行政の検査や無料サービスを装って高額商品を売る「点検商法」だ。
国民生活センターによると、2003年度の点検商法の相談件数は13,173件。200年(5524件)の約2.4倍に昇っている。また、悪徳業者の手法は年々、託妙化している。
そんな点検商法で多い事例が2つある。
1つは飛び込みで「試してみてください」と浄水器や消火器を取り付けたり、許可なく白アリ駆除剤などを散布した後に料金を請求するもの。
もう1つは「購入された布団の打ち直し無料サービス」と電話をかけた後に訪問するケース。そして「ダニが見つかった」などと言って、寝具や乾燥機を売りつけるもの。販売員は物腰が低く、いかにも行政関係の工事業者に見える場合が多いが、一度家に入ると何時間も居座る。たとえ一度は追い返しても、何度も訪問してくることも多いそうだ。
昼下がりのマンションがヤバイ
強引な販売や契約は一定期間内ならクーリングオフ制度を使って解約できる。被害者は、これまで高齢者が中心だったが、夫が仕事で外出中のサラリーマン家庭にも広がってきた。
一度狙われると次は空き巣のターゲット
消費者問題の専門家、エクステージ総合法務事務所の代表、水口結貴行政書士によれば、「販売業者の中には、地域や住民の個人情報を入手し、訪問先を狙い撃ちしているところもあります。名簿業者などを使って住民の家族構成や資産を調べたり、訪問販売に応じた家の玄関にマークをつけて同業者間で情報を回すこともある。
恐ろしいのは、こうした情報が販売業者以外にも流れている恐れがあることです。販売業者とやり取りをするだけで、空き巣や強盗に狙われることにもなりかねません」
注意の上にも、注意を重ねたいものだ。