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「出会い系」利用デート商法 ご用心!

普インターネットの「出会い系サイト」で知り合った女性に、100万円以上するスーツや宝石等の高額商品を売りつけられる被害が、若い男性の間で急増している。実は、女性は悪質業者の販売員だ。行為をほのめかし、言葉巧みに契約を結ばせるケースが多い。「新手のデート商法」として、国民生活センター等が注意を呼びかけている。

100万円以上の宝石やスーツを売りつける
京都府の男性(26才)は、出会い系サイトで知り合った女性とメールのやり取りをするうちに「会いたい」と誘われた。
男性はすぐに応じて、女性が勤めているという画廊で会った。すると女性から「あなたは趣味がいいからこの絵を部屋に飾って」と言われ、結局80万円の絵画を購入。この男性は行政書士に相談して何とか解約できたが、その後、女性と一切連絡が取れなくなってしまった。国民生活センターによれば、「デート商法」の相談件数は2002年度は2124件に急増している。最近は、出会い系サイトの利用が目立ち、被害者の多くが20代の男性という。
日本司法書士連合会によると、10人以上の女性を出会い系サイトに登録させ、全国を移動して、一着100万円以上のスーツを販売していた業者もあったという。

メール交換などを通じて年収や職業などを調べている
消費者問題に詳しい、エクステージ総合法務事務所の水口結貴行政書士は、「メール交換をしながら、男性の年収や職業などのデータを集め、実際に会う相手を選び出す業者もある。こうした業者は女性から「会いたい」と積極的に誘ってくるのが特徴です。安易に会ったり、個人情報を教えるのは避けるべき」と話してくれた。